関西スポーツ内科・栄養学会

   Kansai Sports Internal Medicine And Nutrition Association 略して KASIMANA

スポーツ内科的な問題は、適切な食事で予防・治療が出来る

例えば『スポーツ貧血』『無月経(と疲労骨折)』はよく見られるスポーツ内科(婦人科)的な問題ですが、これらは適切な食事(栄養)摂取により改善する可能性があります。スポーツ内科的な問題の予防・治療に、スポーツ栄養はなくてはならないものです。

スポーツ内科の詳細は、スポーツ内科解説HPをご覧ください。

 

スポーツ貧血とスポーツ栄養

スポーツ貧血は、持久力の低下を招きます。

スポーツ貧血の主な原因は、『鉄欠乏』です。鉄の『摂取』と『消費』のバランスが消費側に傾くと、鉄欠乏からスポーツ貧血に至ります。

鉄の消費は、年齢やトレーニング内容・量、月経量、胃腸の調子などで変わってきます。もちろん、鉄の消費が多いアスリートほど、スポーツ貧血になりやすいです。ある選手にとって十分量の鉄でも、ある選手にとっては不足となることがあります。

このように、年齢やトレーニング内容・量、月経、また血液検査結果などから総合的に判断し、スポーツ栄養指導を行う必要があります。例えば、成長期であったり、強化合宿中だったり、月経量が多かったりすれば、鉄の需要(体が必要としている鉄の量)が多くなるので、鉄の摂取をより強化しなければなりません。食事から鉄摂取を意識しているにも関わらず、スポーツ貧血(男子でヘモグロビン14未満かつフェリチン40未満、女子でヘモグロビン13未満かつフェリチン30未満)を示す血液検査データであれば、鉄剤やビタミンC製剤の内服が必要と考えられます。

また、スポーツ貧血の原因は『鉄欠乏』だけではなく、『溶血』が関係していることもあります。溶血とは、陸上やサッカー、バスケットボール、バレーボール、剣道などの選手で、足の裏への繰り返す衝撃により赤血球が割れることを言います。溶血については血液検査でチェックすることが出来ます。

 

無月経とスポーツ栄養

アスリートの無月経の原因は多くの場合、摂取エネルギー不足ですので、摂取エネルギーを増やす栄養指導がなされます。ある程度体重が増えれば、女性ホルモンが分泌され、排卵・月経が起こる可能性は十分にあります。

摂取エネルギーを増やすこと以外に、女性アスリートの骨を守るため、女性ホルモンを補う治療も並行して行うこともあります。

 

スポーツドクターとスポーツ栄養士の連携の必要性

アスリートのパフォーマンスを決定するのは『栄養(食事)』『トレーニング』『休養(睡眠)』『精神面(ストレスなど)』です。

例えば、スポーツ栄養士が最高のメニューを用意してくれたとしても、過度のトレーニングで疲労が蓄積したり、睡眠不足であったり、ストレスによる胃腸障害(下痢など)があったりすれば、楽しく食事が出来ませんし、せっかくの栄養がうまく吸収されないこともあります。

スポーツ内科ドクターとスポーツ栄養士は、互いに連携をとることで、より良いアスリートのサポートが出来ると考え、当学会を設立しました。